ボクシングでトランスジェンダーの選手の名前は?出場できた理由なぜ?

ボクシングでトランスジェンダーの選手の名前は?出場できた理由なぜ? エンタメ

連日、様々なニュースが飛び込んでくるパリ五輪!

今度は、女子ボクシングでトランスジェンダーの選手が出場して、圧勝したことで物議を醸していますね!

そこで、本記事では、以下のようなテーマで解説していきたいと思います。

  • ボクシングでトランスジェンダーの選手の名前は?
  • ボクシングでトランスジェンダーの選手が出場できた理由はなぜ?

それでは、始めていきましょう!

 

ボクシングでトランスジェンダーの選手の名前は?

今回、女子ボクシングでトランスジェンダーだと話題になっている選手は、2名います。

選手の名前は、イマネ・ケリフ選手とリン・ユーチン選手です。

2人の詳しいプロフィールや実際の試合の様子を紹介していきます!

 

イマネ・ケリフ選手のwikiプロフィール

  • 名前:イマネ・ケリフ(Imane Khelif)
  • 国籍:アルジェリア
  • 生年月日: 1999年5月2日
  • 身長:178㎝
  • 性別:女性(生まれつき女性として育てられてきたが、XYの染色体を持っていることが判明。)

幼少期、貧しい家庭環境で育ってきたケリフさんは、隣村まで鉄くずを売りに通いながら生活をしていました。

10代の頃からサッカーを習っていましたが、その後、父親の反対を押し切ってボクシングを始め、頭角を現していきました。

  • 2018年 世界選手権 初出場
  • 2020年 東京オリンピック 出場
  • 2022年 世界選手権 銀メダル
  • 2022年 アフリカ選手権 金メダル
  • 2022年 地中海競技大会 金メダル

そして、2024年、パリ五輪ボクシング女子66㎏級に出場し、2回戦でイタリア代表のアンジェラ・カリニ選手と対戦することになります。

序盤から、切れ味鋭く力強いパンチを繰り出し、カリニ選手は、2度に渡り手を挙げてストップをかけダウンを取られますが、2度目のダウンで棄権を選択しました。

開始わずか46秒という異例の早さで棄権をしたカリニ選手は、試合後に以下のように語っています。

私が棄権をしたのは家族のため。

ケリフ選手の出場が正しいか否かは私が決めることではない。

家族のためにも生きて帰らなければというコメントからは、ケリフ選手の圧倒的な力が命の危険を感じるほどのものであることが分かりますね!

とても悔しい決断だったとは思いますし、納得できない部分もあったのだろうと思いますが、あからさまに相手を非難しないカリニ選手の人間性は素晴らしいですね!

ケリフ選手は、その後も順調に勝ち進み、見事金メダルを獲得しました。

 

リン・ユーチン選手wikiプロフィール

  • 名前:リン・ユーチン(林郁婷 Lin Yu-Ting)
  • 国籍:台湾
  • 生年月日:1995年12月13日
  • 身長:175㎝
  • 性別:女性(生まれつき女性として育てられてきたが、XYの染色体を持っていることが判明。)

細身ながら長いリーチを生かしたパンチが持ち味で、過去には、日本代表の入江聖奈選手とも対戦経験があります。

パリ五輪準々決勝では、ブルガリア代表のスベトラーナ・スタネバ選手に5対0で判定勝ちしました!

しかしながら、試合後には、相手選手がリング上でX染色体を示すようなジェスチャーをとり、物議を醸しています。

そのような、逆風にも負けず、リン・ユーチン選手も見事金メダルを獲得しました。

 

ボクシングでトランスジェンダーの選手が出場できた理由はなぜ?

イマネ・ケリフ選手とリン・ユーチン選手は、XY染色体を持っていますが、ヒトの遺伝情報で言えばXYの染色体の組み合わせは、男性とされています。

では、なぜXY染色体をもつボクサーがパリ五輪に出場できたのでしょうか。

理由は、2つあります。

1つ目は、IOC(国際オリンピック委員会)が設立した特別組織PBU(パリ2024ボクシングユニット)は、性別をパスポートに基づいて判断したから、2つ目は、イマネ・ケリフ選手とリン・ユーチン選手の2人は、トランスジェンダーではないからです。

 

性別をパスポートに基づいて判断したから

実は、イマネ・ケリフ選手とリン・ユーチン選手の2人は、2023年に行われた世界選手権大会では、XY染色体を持っているとして、国際ボクシング協会(IBA)から女子ボクシングへの出場資格を認められなかった過去があります。

しかしながら、IBAは内部の汚職問題や不正な判定などが問題となり、オリンピック競技の決定権をIOCから剥奪されている状態です。

したがって、パリ五輪への出場資格を判断する権限は、IOC(国際オリンピック委員会)が設立した特別組織PBU(パリ2024ボクシングユニット)にあります。

そして、PBUが、アスリートの性別はパスポートに基づいており、全ての人は差別なくスポーツをする権利を持っていると判断したため、イマネ・ケリフ選手とリン・ユーチン選手の2人は出場資格を得ることができたのです。

 

2人はトランスジェンダーではないから

そして、もう1つの大きな理由は、イマネ・ケリフ選手とリン・ユーチン選手の2人が、トランスジェンダーではないからです。

トランスジェンダーとは、生まれつきの体とアイデンティティが一致していない状態のことを言いますが、2人は、女性の体として生まれてきているので、トランスジェンダーではありません。

2人は、心も体も女性なのに、XY染色体を持つために男性ホルモンの値が高いという、アストロゲン不応症なのです。

 

トランスジェンダーの選手の出場をめぐる世間の反応

イマネ・ケリフ選手とリン・ユーチン選手のことを非難する声と擁護する声の両方がひしめき合っている状況のようです。

確かに、どちらの立場の考えも分かるので、IOCが今後のオリンピックの出場資格についてどのように判断していくのかは、とても難しい問題ですね。

それと同時に、トランスジェンダーやアンドロゲン不応症など、ジェンダーに関わる問題に対して、多くの人が理解を深めていく必要がありますね。

 

まとめ

ボクシングでトランスジェンダーの選手の名前は?出場できた理由なぜ?

今回は、『ボクシングでトランスジェンダーの選手の名前は?出場できた理由なぜ?』というテーマで解説しましたがいかがだったでしょうか?

オリンピックだけでなくパラリンピックでも、トランスジェンダーの選手や、アンドロゲン不応症の選手に対して、今後どのような対応をしていくのか、注目ですね。

コメント

  1. 彩之助 より:

    1, 卵巣が有れば女。精巣が有れば男。
    2, 両方無ければ、y染色体が有る方が男。

    ↑の順で決めれば良いんじゃないか。

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