連日、様々なニュースが飛び込んでくるパリ五輪!
今度は、女子ボクシングでトランスジェンダーの選手が出場して、圧勝したことで物議を醸していますね!
そこで、本記事では、以下のようなテーマで解説していきたいと思います。
- ボクシングでトランスジェンダーの選手の名前は?
- ボクシングでトランスジェンダーの選手が出場できた理由はなぜ?
それでは、始めていきましょう!
Contents
ボクシングでトランスジェンダーの選手の名前は?
イマネ・ケリフ(Imane Khelif)
トランスジェンダーでなく生まれた時から女性
染色体異常でXY染色体を持っていてテストステロン値が一般女性より高いだけ
そのテストステロン値も基準値以内
そもそも東京オリンピックにも出てるし5位
RTする前にちゃんとそれが事実か確認しましょう
誹謗中傷なら尚更 pic.twitter.com/B9vH6ozRE3— 汚点 (@ODEN_BB) August 1, 2024
今回、女子ボクシングでトランスジェンダーだと話題になっている選手は、2名います。
選手の名前は、イマネ・ケリフ選手とリン・ユーチン選手です。
2人の詳しいプロフィールや実際の試合の様子を紹介していきます!
イマネ・ケリフ選手のwikiプロフィール
- 名前:イマネ・ケリフ(Imane Khelif)
- 国籍:アルジェリア
- 生年月日: 1999年5月2日
- 身長:178㎝
- 性別:女性(生まれつき女性として育てられてきたが、XYの染色体を持っていることが判明。)
幼少期、貧しい家庭環境で育ってきたケリフさんは、隣村まで鉄くずを売りに通いながら生活をしていました。
10代の頃からサッカーを習っていましたが、その後、父親の反対を押し切ってボクシングを始め、頭角を現していきました。
- 2018年 世界選手権 初出場
- 2020年 東京オリンピック 出場
- 2022年 世界選手権 銀メダル
- 2022年 アフリカ選手権 金メダル
- 2022年 地中海競技大会 金メダル
そして、2024年、パリ五輪ボクシング女子66㎏級に出場し、2回戦でイタリア代表のアンジェラ・カリニ選手と対戦することになります。
序盤から、切れ味鋭く力強いパンチを繰り出し、カリニ選手は、2度に渡り手を挙げてストップをかけダウンを取られますが、2度目のダウンで棄権を選択しました。
泣き崩れるアンジェラ選手。
国際ボクシング協会のDNA検査で、性別適格性検査不合格だった選手に対し、IOCがオリンピック参加を許可した。
明らかなる骨格と筋肉の違い。女性選手の命にもかかわる事態。多様性という”偽善”が、女性の権利を奪ったのだ。#女子ボクシング
— Kiko (@keroru_leylico) August 1, 2024
開始わずか46秒という異例の早さで棄権をしたカリニ選手は、試合後に以下のように語っています。
私が棄権をしたのは家族のため。
ケリフ選手の出場が正しいか否かは私が決めることではない。
家族のためにも生きて帰らなければというコメントからは、ケリフ選手の圧倒的な力が命の危険を感じるほどのものであることが分かりますね!
とても悔しい決断だったとは思いますし、納得できない部分もあったのだろうと思いますが、あからさまに相手を非難しないカリニ選手の人間性は素晴らしいですね!
ケリフ選手は、その後も順調に勝ち進み、見事金メダルを獲得しました。
リン・ユーチン選手wikiプロフィール
先月末に3日間、岩手で合宿した台湾のリン・ユーチン(左から2番目)。世界選手権で無敵のニコラ・アダムスを追い詰めた逸材はフェザー級で五輪に再挑戦する。初日の体力測定では「梅村錬なみの数値」を出すものもあり、翌日のスパーでも強烈だったが、最終日はスキーを無邪気に楽しんだとのこと。 pic.twitter.com/EoTLVar09N
— せりしゅんや / SERI Shunya (@serishunya) February 2, 2018
- 名前:リン・ユーチン(林郁婷 Lin Yu-Ting)
- 国籍:台湾
- 生年月日:1995年12月13日
- 身長:175㎝
- 性別:女性(生まれつき女性として育てられてきたが、XYの染色体を持っていることが判明。)
細身ながら長いリーチを生かしたパンチが持ち味で、過去には、日本代表の入江聖奈選手とも対戦経験があります。
パリ五輪準々決勝では、ブルガリア代表のスベトラーナ・スタネバ選手に5対0で判定勝ちしました!
女性アスリート達に取捨選択を委ねその後どのように批判されようとも構わないという風にしたのはIOCではないか…XY染色体保持者であることが判明した台湾の林選手はブルガリアのスタネバ選手を5-0で破りメダル確実
試合後スタネワ選手は観客に向かいXXのジェスチャーをしたようだ#女子ボクシング https://t.co/w38O9TrgmU
— naok fujimoto|Geek Love Project|@Small_Talk_PR 主宰 (@GeekLoveProject) August 4, 2024
しかしながら、試合後には、相手選手がリング上でX染色体を示すようなジェスチャーをとり、物議を醸しています。
そのような、逆風にも負けず、リン・ユーチン選手も見事金メダルを獲得しました。
ボクシングでトランスジェンダーの選手が出場できた理由はなぜ?
❌️トランスジェンダー
⭕️遺伝的に男性性別騒動のボクサー、トランスジェンダーと勘違いされているけど、女性として生まれたけど、XY遺伝子を持っているために、男性ホルモンの値が高いのが問題。トランス問題より複雑で根深い。
>性別騒動の女子ボクサーをめぐりIOCが声明 pic.twitter.com/2WRSwT9Dj0
— お侍さん (@ZanEngineer) August 2, 2024
イマネ・ケリフ選手とリン・ユーチン選手は、XY染色体を持っていますが、ヒトの遺伝情報で言えばXYの染色体の組み合わせは、男性とされています。
では、なぜXY染色体をもつボクサーがパリ五輪に出場できたのでしょうか。
理由は、2つあります。
1つ目は、IOC(国際オリンピック委員会)が設立した特別組織PBU(パリ2024ボクシングユニット)は、性別をパスポートに基づいて判断したから、2つ目は、イマネ・ケリフ選手とリン・ユーチン選手の2人は、トランスジェンダーではないからです。
性別をパスポートに基づいて判断したから
実は、イマネ・ケリフ選手とリン・ユーチン選手の2人は、2023年に行われた世界選手権大会では、XY染色体を持っているとして、国際ボクシング協会(IBA)から女子ボクシングへの出場資格を認められなかった過去があります。
しかしながら、IBAは内部の汚職問題や不正な判定などが問題となり、オリンピック競技の決定権をIOCから剥奪されている状態です。
したがって、パリ五輪への出場資格を判断する権限は、IOC(国際オリンピック委員会)が設立した特別組織PBU(パリ2024ボクシングユニット)にあります。
そして、PBUが、アスリートの性別はパスポートに基づいており、全ての人は差別なくスポーツをする権利を持っていると判断したため、イマネ・ケリフ選手とリン・ユーチン選手の2人は出場資格を得ることができたのです。
2人はトランスジェンダーではないから
そして、もう1つの大きな理由は、イマネ・ケリフ選手とリン・ユーチン選手の2人が、トランスジェンダーではないからです。
トランスジェンダーとは、生まれつきの体とアイデンティティが一致していない状態のことを言いますが、2人は、女性の体として生まれてきているので、トランスジェンダーではありません。
2人は、心も体も女性なのに、XY染色体を持つために男性ホルモンの値が高いという、アストロゲン不応症なのです。
トランスジェンダーの選手の出場をめぐる世間の反応
いや、ケリフ選手はトランスジェンダーじゃないよ。
女の子として産まれて女の子として育ってきたけど、
強すぎるから色々調べたら染色体がXYだった。染色体異常が是正出来ないから出場停止だったのが、今回のクソオリンピックが寛容とか巫山戯たことほざいて出場させただけ。
フランスが悪い。 https://t.co/vW9YjpCfzs
— 韮玉 (@niratamasanra) August 1, 2024
パリ・オリンピック名シーンvol4
リングの上で男性と戦わせられたイタリアのアンジェラ・カリニ選手。彼女の悲痛な顔は、何に対する悲しみだったか?狂った時代が彼女の人生さえ狂わせた。
それでもリングにあがった彼女の勇気に敬意。
真のサムライガールの未来に幸あらんことを! pic.twitter.com/xAEk0rYidY— 髙安カミユ(ミジンコまさ) (@martytaka777) August 1, 2024
昨年世界選手権では性別適格性検査に不合格となり、今回五輪に出場中のリン・ユーチン選手。
過去に入江聖奈さんがこの選手に勝利。
女性として生まれ、ずっと頑張ってきて、敗北も経験してる。
それがXY染色体を持っていることが判明して全てを否定される。
頑張れって思う。 pic.twitter.com/jKorGyPHXT— torajiro@ボクシングブロガー (@KurumaTora2ro) July 31, 2024
疑惑の女子ボクシング。
日本時間8/1 19:20
女子66kg級: イマネ・ケリフ(アルジェリア)日本時間8/2 22:30
女子58kg級: リン・ユーチン(台湾)東京オリンピックにも出場していたようだが、今回も対戦相手の選手に怪我や生命の危険が及ばぬことを願う。 pic.twitter.com/UB3GoVPnAa
— MATIDES (@_xinfu) July 31, 2024
イマネ・ケリフ選手とリン・ユーチン選手のことを非難する声と擁護する声の両方がひしめき合っている状況のようです。
確かに、どちらの立場の考えも分かるので、IOCが今後のオリンピックの出場資格についてどのように判断していくのかは、とても難しい問題ですね。
それと同時に、トランスジェンダーやアンドロゲン不応症など、ジェンダーに関わる問題に対して、多くの人が理解を深めていく必要がありますね。
まとめ
今回は、『ボクシングでトランスジェンダーの選手の名前は?出場できた理由なぜ?』というテーマで解説しましたがいかがだったでしょうか?
オリンピックだけでなくパラリンピックでも、トランスジェンダーの選手や、アンドロゲン不応症の選手に対して、今後どのような対応をしていくのか、注目ですね。
コメント
1, 卵巣が有れば女。精巣が有れば男。
2, 両方無ければ、y染色体が有る方が男。
↑の順で決めれば良いんじゃないか。